恋する季節 *- confession of love -*
「黒崎、美琴の事ならなんでもすぐ気づくのに、美琴が自分をどう思ってるかだけはなぜか気づかないからね。
そこに気づいてくれれば、美琴がそこまで頑張らなくても伝わるのにね。
黒崎ほどじゃないけど、美琴もその辺の態度分かりやすいし」
「でも、大和任せじゃなくて私が頑張らないとダメなんだと思う。
今までは二年も大和が頑張ってくれたんだもん。今度は私がちゃんと頑張って言いたい」
なかなかうまくいかないけど、と自嘲するような笑みをこぼした美琴に、彩乃が微笑む。
「まぁ、あまり意気込んでも空回りしちゃいそうだから、いけそうな時に頑張ればいいんじゃない?」
「うん」
「黒崎はいいヤツだし、ものすっごく大事にしてくれるだろうし、使い放題で便利そうよね。
まさに忠犬って感じで彼氏にはぴったり……」
「――それ、誰の話だ?」
眉間にしわを寄せながら会話に入ってきたのは、大和だ。
さきほど友達から購買のパンゲット失敗の報告を電話で受けて、外のコンビニまでお昼ご飯を買いに行っていた大和が、コンビニ袋をぶら下げながらベンチの前に回る。