妄想ガールの王子様
び、びっくりした……。

日野くんの手の感覚がまだに耳に残っている。

そこに意識が集中してしまってわたしは髪で耳を隠した。

「梨乃ちゃん、俺……今は真面目だからね?」

「え?」

「いや、だからさっきの話……」

金魚の話の事かな?でも今は真面目ってどういう意味だろう?

わたしがきょとんとしてると

「いや、なんでもないっ!」

と言って日野くんんはがりがりと頭をかいた。

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