甘い彼に満たされて




救急車に乗せられた美杏に付き添って車に乗り込む。



保険医は学校に残り、家族への連絡や、学校側への報告を行うらしい。



佐久間は、取り乱し方が過剰だったので、保健室で休養をとることになった。



つまり、今、美杏は俺にたくされたのだ。



「美杏…。美杏…!」


俺は、美杏の手を強く握り、声をかけ続ける。



救急医の方たちに迷惑かとも思ったが、どうしてもやめられなかった。



病院につくまでの数分間。



辛そうな息づかいが落ち着くことはなかった……―――。




< 37 / 53 >

この作品をシェア

pagetop