夜空に甘い星が降る
☆2☆ オネエとストロベリー
(ここ…だよね)
緊張で、心臓の音が身体全体に響いている。


応募した次の日の午前中に、藤樫さんという女性から、さっそく携帯に電話がかかってきた。


面接日はいつがいいか聞かれ、咄嗟に『今日の夕方に…』と答えてしまい、今私は、お店の前に立っている。


家から自転車で20分程の距離に、喫茶店はあった。


ウッド調の建物で、入り口横にある立て看板には『ワイルド ストロベリー』と、可愛い文字で書いてある。


大きく息を吐きながら、ドアを押す。
カランカランという、ベルの透明な音色が響いた。
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