サンドリヨンは微笑まない
直球に聞かれるとまごつく。
遼に言った時には、あんなにすんなり言葉が出てきたのに。
それに、この話がもしも平井さんに伝わったらと思うと怖すぎる。
「…ど、どうか平井さんには言わないでおいてください…それにフられたので」
「フられたの? なんでまた」
岸田さんは普通だった。普通にうどんを啜っていた。
「遼にはすきな人が居るので」
「知ってて、玉砕しにいったの?」
「ぎょくさい?」
「当たって砕けちゃったの?」
「んー…砕けてはないんですけど。跳ね飛ばされました」
おにぎりをかじる。