サンドリヨンは微笑まない
その通りに女の人がセロハンテープを持ってきてくれて。
あたしはまだ血の止まらないそこへぐるりと巻いた。
「ちょ、」
「大丈夫です」
「かぶれちゃうわよ」
「終わったらちゃんと外すので」
よい子は真似しないでね、とテロップが出そう。
「ホタルさん次です」
聞こえた声に、立ち上がった。
「大丈夫?」
「はい、行ってきます」
今のあたしを誰も止められやしない。
この仕事を天職だと思う。
舞台を歩き出す。
自信満々に、挑発的な笑みを浮かべて。