サンドリヨンは微笑まない
遼はソファーに。あたしと平井さんは床に座ったままテーブルに向かっている。
「あんた、笑えねえの?」
写真を手に取ってひとつひとつ見ていく。
あたしは答えずに英文を訳していった。何も聞こえませーん、知りませーんという顔をする。
「ホタルちゃん、馬鹿正直だから、作り笑い変になっちゃうんだよね」
「そうなんですか、まあこれはこれで。印象深いっつーか」
あのスタジオの撮影だけで、どうしてそこまで分かったんだろう。
心内を見透かされそうで怖い。
ビクビクしていると、遼が口を開く。