小悪魔双子にはご用心!?~庶民派女子とイケメン双子~

双子のおもちゃはごめんです!?

次の日。

教室の中へと入ると杏奈ちゃんが私の方へと向かってきた。


「おはよー!!昨日はいろいろ大変だったね」

今日も髪の毛がふわふわで可愛い杏奈ちゃん。



「うん、そうだね。マジ最悪だったー。

昨日帰る途中Wそうたに声かけられちゃってさー」


「Wそうたってあだ名みたい。

それでなにがあったの?」



「なんか蒼太くんを見分けられるでしょうかゲームをやらされてさ・・・。

結局見分けることできたんだけどー相変わらず失礼なドッペルゲンガーだわ」


「「へぇ。失礼なドッペルゲンガー?」」



いきなり後ろから2人分の声。


あぁ後ろを振り返りたくないわ。


「んで、それでねー」


ドッペルゲンガーを無視して杏奈ちゃんと話を続けようとしたら・・・。



「奥様聞きましてー。

あそこの陽愛サマ昨日ケーキやお菓子釣られて人の車に乗り込んできたんですわよー。」


「まぁ、はしたないですこと。

でも仕方がありませんわ、だってチビな上に庶民ですもの。オホホホホ」


後ろから再び聞こえてくる2人分の声。


あぁなんか今ものすごーくイラってきたんですけどー!!



「あーんーたーらー、よくも人が気にしてることを・・・。

性悪双子より100倍マシだからー!!」


私は怒りを抑えきれなくなり性悪双子に言った。


「まぁまぁ、陽愛ちゃん落ち着いて」


杏奈ちゃんが止めに入る。


「「だって全部ホントのことじゃん」」


「確かにホントのことかもしれないけど、そゆことは心にしまっておくのが筋ってもんよ!!」


「アハハハ、陽愛ちゃんと奏太様・蒼太様なんか楽しそうでよかったわー」


呑気にそんなことを言ってる杏奈ちゃん。



「「「誰がこんな奴と!!」」」


あぁ私とWそうたがハモってしまうなんて・・・。


「アハハハ、息もピッタリ」


杏奈ちゃんが笑いながら言った。


好きでハモったわけじゃないわっ!!


マジでこの性悪双子なんなのー!?


なんか昨日よりムカつくんですけどー!!











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