*正しい思春期の切愛理由*


それから数日と経たないうちに俺の心はあばかれた。




夏休みのさなか、今度は友達がうちに遊びにきた。


てっきり出かけてると思った一歌がその日は家にいて、ちょうど俺たちと出くわした。



「お邪魔します」



玄関でそう言った友達に、一歌はよそ行きの顔で微笑んだ。


肩や鎖骨が剥き出しになった薄い生地の服を着て、長い髪を束ねた姿。


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