わがまま姫♀



それからしばらく走ったところで、車は止まった。



「行きましょ」



車をおりて、建物の中へと入る。



受付に近付くと、まだなにも言ってないのにもかかわらず、



「桃井様ですね。お待ちしておりました」



と、受付のお姉さん。



そして、奥の部屋へと案内された。



中に入るとそこには、100…いや、1000着はあると思う。(←1000はないだろう)



とにかく、ものスッゴい数の着物。



「なっ…なに?!」

「わぁ~、素敵~!」



お母さんは、この着物の数に興奮ぎみ。



お母さんはあたしと違い、女の子らしいのが大っ好き。



あたしは苦手だ。



そこの君?



今、「まずお前には似合わないだろ」って言ったでしょ?



その通りだよ?



似合いませんよ~だぁ!



でもね。



大きなお世話だっつーの(怒)



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