もう一度君にKISS
春野 向日葵(はるの ひまわり)
それが私の名前。
『春のひまわり』
私の名前を聞くと、いつもこう変換されてしまう。
だから、この名前が嫌いだった。
“ひまわり”
それは夏の花。
なのに私の名前では春。
嫌がらせをうけていたとき、必ずと言っていいほどこの名前をからかわれた。
『春のひまわり?夏のひまわりの間違いでしょ』
『春のひまわりなんて存在しないんだよ』
言われ続けられたその言葉たちに
“春野 向日葵”の存在まで否定されているようで。
だから私はこの名前が嫌いなんだ....