【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?


「俺が風紀委員だったり、生徒会長だったりしたら、何か問題あるのかな?」


感情の読めない無表情な顔が、向けられた。



「そういう訳じゃ……ないけど。」
「じゃあどうでもいいよね。」


ニコッと微笑みかけられ、俺は頷いた。


………どうして、こんなに隠すんだろ?



「それより、俺は慎理の話が聞きたいな。」
「え?俺の、話?」
「そう。」



って言われてもな……

何を話せばいいんだ?



「好きな色は?」
「え、あ……赤、かな。」
「じゃあ好きな食べ物。」
「ハンバーグ!家のが一番最高!!」
「そうなんだ。ぜひ一度食べてみたい。」
「じゃあ今度遊びに来いよ!歓迎するぜ!!」


両腕を広げて、俺なりの歓迎のジェスチャー。


「慎理は、無防備だね。」
「ぇ?」


一瞬、聖弥の目から笑みが消えた気がした。

顔は笑っていたのに、目だけが何か別のものを見ていたような気がしたんだ。


「何でもないよ。」
「なぁ、いつ来る?今日来るか?」
「今日はちょっと。明日はどうかな?」
「俺は大丈夫だぜ。」
「じゃあ決まり。明日お邪魔させてもらうよ。」



約束を取り決めたところで、ちょうど昼休みが終了した。


聖弥はそのまま教室へ。


俺は昼寝をする事にした。




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