【BL】秘密の生徒会長さま…の恋人!?



次に彼と会ったのは、屋上だった。


昼休み、あることを条件に屋上の鍵をもらっている俺は、よくここにくる。


いつもと違ったのは、ドアの鍵が開いていたことだった。



中に入ると、



「あ……」



彼が気持ちよさそうに昼寝をしているところだった。


起きる気配は全くない。



日光に照らされてさらに輝く金髪。



「……太陽みたいだな。」



少しだけ触れてみた。



思ったよりも柔らかい。



「………ん」



くすぐったそうに身をよじる。


それでも起きる気配のない彼に、思わず頬がゆるんだ。



「ふふふ。」



今度、名前を訊いてみようか。



静かに屋上を後にした。




後に名前を知った。


彼は、海藤 慎理と言うらしい。




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