俺様彼氏と女王様。
酔ってるのに痛くて少し我に返った。



「ウソウソ。寧音チャンごめんね?」

「日向って何もんなんだよ!!マジ何個キャラ持ってんだよ!!」

「神谷君、これが本当の僕。さっきのは良からぬ僕が出てきちゃったみたいだね。あはははは…。」

「日向最高~!!」



まぁいいや。



こうやってクラスの仲間とバカになるのも結構楽しい。



それから俺達は朝まで飲んで、次の日はバスの中が相当酒臭いまま帰った。



昨日飲んでた奴らは記憶が飛び飛びらしく、本物の俺はバレてない。



「日向、今度遊んでよ。」

「いいよ。買い物付き合ってよ。」

「その喋り方で来たか…。」



たった一人、ナヨナヨ神谷にだけは俺の本性がバレた。



黙っててくれるみたいだからいいか。



楽しい修学旅行だったな!!



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