愛 ~③巻~
龍…。

こんなに思ってるのに…。

何で…?

『ふぇ…龍ぅ…』

私は猫を抱き締めた。

龍の温もりが分からなくなっちゃうよ…。

「倉井っ…」

『ふぇ…みっ…宮先っ…』

何で…宮先がここにいるの?

でもそんなのどうでも良かった。

『ふぇっ…どうしよう…またっ…一人になっちゃった…もう一人は嫌なのにっ…』

私は宮先に抱き付く。

「倉井…」

『ねぇっ…何で私…また一人になっちゃうの?嫌だよ…私っ……一人にしないで…』

私は…誰を信じれば良いの?
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