愛 ~③巻~
………。

『違うでしょ!』

びよーん。

おばあさんは私の頬を引っ張る。

『あのっ…何でしょうか?』

「まあ!貴方、人間だったの!?お人形だと思ったわ!」

人形…。

『それはどうも…』

「貴方、可愛いわねぇ♪」

おばあさんは私を抱き締める。

この外国にこんな派手なおばあさんいて良いのかなぁ…?

「うおぉ!倉井、すげえな!ばあちゃんがこんなに懐くってあんまり無いんだぜ?」

懐くって…。
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