おかしな二人


きっと、可愛いくて良くできた彼女が向こうにいるんだ。

水上さんがあたしにするみたいに、その彼女には怒ったりもしないんだろうな。
大切にされてるんだろうなぁ。

そんでもって、久しぶりに逢っちゃって、恋の炎が燃え上がり、あんな事や、こんな事を……。

ひやあぁぁっ。
エッチィッ!!

バシャバシャ、と泡のお風呂で大暴れ。

勝手に先の先まで想像し、顔が熱くなる。

それから、ふと冷静になった。

そうかぁ……、大阪の彼女かぁ。

水上さんの、彼女……。

英嗣の、彼女……。

はぁ……。

知らず溜息をついてしまう。

本人にそう訊いたわけでもないのに、あたしの中では、水上さんには大阪に素敵な彼女がいるんだ、という考えが定着してしまった。


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