おかしな二人


メンバーたちの元気な姿に笑みを洩らした後は、恒例のお買い物だ。
食料品や日用品の買い足しをしなくちゃいけない。

車のキーは預かったままなので、地下の駐車場へと向った。
地下へ行くエレベーターの前でドアが開くのを待っていると、ポケットの中で携帯が鳴りだした。

水上さんが、さっきのメンバーとの会話でわざわざ文句でも言ってきたのかと思いディスプレイを除き見てみると、そこに表示されていたのは、散々待たしてくれた相手、凌の名前が光っていた。

あたしは、名前を確認してすぐに通話ボタンを押し、開口一番に叫んだ。

「ちょっとっ! 今までなにやってたのよっ」

音声が割れるくらいの勢いで叫んだけれど、凌はあたしの怒りなどなんのその。

『相変わらず、元気だなぁ』

冷静でのんびりとした口調で、クスッと笑う。

依頼しておいて放置していたくせに、なんだ、その余裕の笑いはっ。

けっ。


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