曖昧HONEY
曖昧HONEY

16歳の新婚生活




「…あ、西野さんだ。
見てよ、あの格好!短すぎる上に見せすぎ。」

「うわぁ…相変わらずだよねぇ。男に媚びてるの、バレバレ。」

「知ってる?今度は先輩の彼氏にちょっかい出したらしいよ。」



―――また、か。



「すごいよねぇ。とっかえひっかえ…これで何人目?」

「さぁ…?夜は繁華街で“男漁り”してるって噂だしね。」

「うわぁ…それで、今日も“呼び出し”なんだ?」



―――うるさいなぁ。



「中学のときから相当遊んでるらしいからねぇ。」

「男なら誰でもいいって感じ?」

「誘われたら、尻尾ふって喜んでついていくらしいよ」



――私は、犬か?



「既に“100人の男と寝た”って噂だしね。」



―――まったく…。
どこをどうすれば、そういう話になるわけ?


そんなわけないでしょ?



“100人”なんてとんでもない。


私の“男”は、生涯ただ1人なんだから。





だって…






私、“人妻”だもん。

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