DL♥ロマンティックに抱きしめて。
♯13 覚悟
~蒲生side~

*


「…はぁ~…」


手のひらのソレに目を向け、何一つ変化が無い事にため息が漏れる。





『…先生と生徒に…戻りませんか。』




昨日、そう口にしたくみ。
その後走り去る彼女を、追いかける勇気が俺には無かった。

奴が何も事を起こさなければ、きっと今日も笑って会えただろう。

けれど、

いつかは彼女に伝えなきゃいけない事。

そう思うと、彼女がそれを知った時の選択が”今”であるならば、何も代わりは無い。


ゆっくりと体を横に倒す。




「…彼女に何か聞かれたんですか?」

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