DL♥ロマンティックに抱きしめて。

!!!?


そっとフォークを握ったままの私の手を握り、ソレを自らの口に運ぶ先生。


…あ。


ドキッとした時には、もうすでにケーキは彼の口の中へと消えていた。


「…あまっ。」


その味に困ったように微笑む姿から目が放せない。
…貴方のイメージにぴったりですなんて口が裂けても言えるはず無くて。

その味の全てを感じる事のできる立場に私はいて…

次に味わえるのは…きっと…


ボッ!



「…くみ?」

「ちょっと。くみ。何固まってんのよ。」


「…へ?」


!!!!!



「えっ!あっ!!なっ…なんでもないっ!!!」


押さえの利かない想像が膨らむ私をポカーンとした表情で見つめる2人の姿。
そんな中、その熱を冷やすようお水の入る目の前のグラスに慌てて口付けた。



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