DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「あっ!ちょっとゴメンね。」
そう言って、私に背を向け、白衣の下の胸ポケットから携帯電話を取り出し電話を取る先生。
そんな先生の後姿を見ながら、私はというと色んな事に対しての罪悪感に押しつぶされそうだった。
蒲生先生に対しての申し訳なさ。
リサに対しての申し訳なさ。
――そして
どうしようも無い自分に対しての苛立ち…。
全部を抱えるのにはまだまだ子供過ぎて。
きっと大人なリサはこんな状況でも乗り越えられるんだ。
リサだけじゃなくて、他の皆だってそう。