恋愛



私は持っていたコンビニの袋を思い出した。


入りづらい私の手をひいて彼は、お洒落なサンドイッチを一つ取るとお会計を済ませた。



お店を出ると、その袋を差し出してきた。




「よかったら、どうぞ!」




さっきまでの子犬のような彼と、ぶっきらぼうに言葉を放つ姿に何だか、私のひねくれたような感じもなくなって素直にそれを受け取った。




「ありがとうございます」



お礼を言うと少し照れたような彼も少し可愛らしく見えた。


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