ラブ♡スリップ
付き合ってないのにこんなこと…。
って思ったけど。
今のわたしはこれで十分だった。
蓮斗に触れられてるだけで。
それだけで幸せだった。
「向こうはいちゃついてる気がするし、先に寝とく?」
「う、うん」
いきなり話を変えたからびっくりした。
「目が覚めたら、帰んのか…」
ベッドに寝転がると、そうつぶやく。
「りんごにあえて良かったって、思うよ」
「わたしも」
ベッドに座ると、ぎゅっと蓮斗が手を握ってくれる。