ラブ♡スリップ
「蓮斗は恋も、遊びも、友だちも許されなくなった」
「どうして、そんな…」
「優里亜は本当に蓮斗がいなくなったらひとりなんだよ」
「それなら、わたしが友だちになればいい?」
は?と風牙くん。
ひとりが嫌ならひとりにしなければいい。
そうすれば、
蓮斗も、優里亜ちゃんも救われるはず。
「りんごちゃん、どんだけお人好しなの」
はは、と笑うとわたしの顔のとなりに手をつく。
「そういうところが蓮斗を引き寄せんのかね?」
「ち、近いよ、風牙くん!」