ラブ♡スリップ
礼儀作法なんて知らない。
けど、スカート持って軽くお辞儀をする。
「誰だ、あんた」
「…白雪と申します」
「白雪姫?」
「はい」
笑顔!
怖くない怖くない!
睨まれたって怖くないんだから!
わたしは笑顔で王子様を見る。
王子様はじっとわたしを見ている。
「そうか」
「…あの」
「このパーティーはすごく退屈なんだよ。
早く出たいんだ。白雪、少し庭へ散歩にでも」
「はい」
差し出された手をとると、2人でバルコニーへ出た。