ラブ♡スリップ



「ありがとう」


そう言って笑った。


たぶん、今まででいちばん自然な笑顔だ。


「だけど、ごめん。
まだあたしの心の中整理つけられきれてないから時間、ちょうだい?」


そしたら、心の底から祝うから。


そういった優里亜はさっそうと大学の中に入っていった。


わたしは蓮斗を見ると、優しく笑って頭をなでてくれた。


「ありがとう、りんご」


「ううん!」



< 240 / 243 >

この作品をシェア

pagetop