花火
「…………原因、で」
「原因?」
「…………だから……っ、雅也と別れた原因が実可……佐東さん、で」
やだ、もう。
私、絶対に嫌な顔してる。
「……あぁ、そういうこと」
「でっ、でも、私は大丈夫、ですし」
にっと先生に笑い掛けると、先生が悲しそうな目をしているのが見えた。
「……許せる状態になったから?」
「え?──っ!?」
急に腕に力が掛かって、私の身体が傾いた。
先生の腕が私の腕を掴んで引き寄せ、私を抱き締めたのだ。
その行動に私は焦った。
「な、何して……っ」
私が慌てて身体を動かすと、その分、先生の腕に力がこもるから、私は逃げ出すことができない。
ここ、学校なのに、こんなこと……!
誰かに見られたら……!
どう考えてもマズ過ぎる状況に、私は先生に訴える。
「せ、先生っ!離してくださいっ!」
「……」
「ね、先生ってば!ちょっと、お願……」