【完】ヴァンパイアとチョコレート
目の前にいる美しい男はほほ笑みを絶やさないまま

何の躊躇(ちゅうちょ)もなく

ピクシーの羽根をもぎ取った。

「っ!?」

「キューイ!!!」

ピクシーの甲高い声がして背中からは血が流れている。

宙を舞っていた他のピクシーは一目散に逃げていく。

「ア、アンバード……さん……なにを……?」

ミーナは震える声で言う。

しかしアンバードは

「ほら見て?ピクシーが泣いてる!
この子たちの涙は虹色に光るんだよ……」

と楽しそうに言った。

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