【完】ヴァンパイアとチョコレート
ミーナはとっさに走り出した。

(こ、こんな事……!)

頭が真っ白になって森を一目散に駆ける。

どこに行ったらいいのか分からない。

でも、このままじゃこの小さな妖精はなぶり殺されてしまうだろう。

「はぁはぁ……」

木々の間を抜け、道なき道をひたすらに走る。

掌の中のピクシーがだんだん冷たくなっていく。



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