【完】ヴァンパイアとチョコレート
純血と混血
「アンバード!!……ミーナに何をした!?」

ライルは目の前のアンバードに向かってそう叫んだ。

アンバードはにやりと笑って

「何って血を貰おうとしただけだよ?」

と、いつもの調子で言った。

「ミーナ!?」

ライルは血相を変えてミーナを見る。

ダークブルの瞳が不安げに揺れている。

「だ、大丈夫、まだ何もされていない」

そこの言葉を聞いてライルは少しほっとしたようだ。

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