【完】ヴァンパイアとチョコレート
ライルとチョコレート
「う……ん」

明るい光がまぶたに差し込んできて思わず顔をしかめる。

「……朝か……」

見慣れたリビングでミーナは目を覚ました。

ソファで寝ていたためか体が痛い。

つけっぱなしにしていたテレビは朝のニュースを読み上げている。

「変な夢だったなぁ……」

如月君に迫られてアンバードというヴァンパイア(?)と一緒に過ごした夢。

(なんか途中からあんまり覚えていないんだけど……)

(確かアンバードさんからワインを貰ってそれで……)

そこからの記憶がふっつりとない。

「ま、いっか。どうせ夢なんだし。でも結構楽しかったしまた見たいかも!」

ふふっと笑ってパンをかじった。
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