隣の席の鈴木君
「ん?鈴木君も休みでしょ?」


「…そうだけど。

ああ、今日、家まで送ってやる・・・

自分の車で会社来てるし」



「いいよ。

鈴木君だって疲れてるんだから」


そう言って断ったけど、

鈴木君は私を送るの一点張りで、

結局、家まで送ってもらう事にした。



「・・・み」


「…Zzz」


「・・とみ、」


「ん…スー・・・」


家まで送ってもらった車の中が、

あんまり心地よくて、

私は深い眠りへと落ちてしまっていた。


「・・・たく」

そう言った鈴木君は、

私をお姫様抱っこして、

アパートの部屋の中まで、運んでくれた。
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