【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
はぁ。
亜澄と啓人の距離に戸惑ってる……
あたしは結局、トイレではなく、
洗面所に来ていた。
「顔洗おう……」
バシャバシャと音を立てて、
顔を洗った。
すっきりした顔で部屋に戻った。
「ごめんね~」
「いいよー!!」
「で、何すんの?」
わー考えてなかった……
「お前さ、考えてなかったって顔してるけど?」
「え?まぁ……」
「なんだよ~」
鋭い……
ほんとに鋭いんだから……
なんで、啓人はあたしの事分かるんだろ……