【完】あの子の隣にいるのはスキな人……



「大丈夫?先輩…」

「うん。大丈夫……あぁーあたし、情けない!!」

ほんとに情けないよ……

「え?」

「情けないでしょ??」

「どうして……」

「告白する前で良かったけどフラレて、
後輩に心配されて、泣きついて、
最低で情けないよ……」


「いいんだよ?先輩…」そう言いながらあたしを
優しく抱きしめた。


その手は凄く暖かくて、

なんだか懐かしくて。


凄く心地よかった。


「美咲君ありがとう」

「聞きません」

「え?」

「先輩が泣いていた理由。先輩が話してくれるのを待ってますから!!辛かったら僕を頼ってくださいっ!!」

美咲君はあたしに笑顔を向けてくれた。


「ありがとう……」

< 54 / 249 >

この作品をシェア

pagetop