駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
一夜を共にしてしまったあたし
ガチャとドアを開ける。外からは陽が当たってこの時間でももう明るい。


左手を軽く上げて少しだけ振った。姿が見えなくなるまで見送ってドアを閉める。


1Rの部屋は西陽が当たって眩しい。テーブルに置きっ放しの携帯が点滅してる。


誰からのコールかわかるけど掛け直すには勇気がいるな。



あたしらしくない。疚しいことはなかったと言えないけど何もなかった。


あたしから言わなくちゃまた変な風に伝わって拗れる。



ここに昨日、柴田くんが泊まったと湊に話すしかない。そして、二人で一夜を明かしたことを。
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