流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
 自分に言い聞かせるように、はっきりと口を動かして言い切る。

 一人不安にかられて泣いていたはずなのに、ただ少し、僕に不安を吐き出し聞いてもらっただけで、傾いだ気持ちをもう自分で立て直している。

 なんて強く美しい人なんだろう。


「信じてます」


 好きです、と言う代わりにそう言って、彼女の手を強く握り返した。

 好きな人と見つめ合って手を握りあっているなんて、なんだかこそばゆくて心強かった。
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