恋の味

屋上についた。


冷たい風が吹く中、未来が口を開いた。


「未来ね、彩月が邪魔なの。
 海斗と付き合ってるのは私よ?
 なんでそんなにしつこいの?
 海斗は彩月なんかに振り向かないわ」


今までの未来と違ってびっくりしてしまった。


「ふふっ。だから彩月には消えてもらうわ」


そういって私の腕をつかんで


端に寄せた。


冷たい瞳で私を見る。


私は今の状況についていけなくて


言われるままに動いてしまった。


「ばいばーい。邪魔者ちゃん」


そういうと私の肩を強くおした。


落ちている間に私は気を失ってしまった。


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