青空の下で

聞いて

私は、さっきの事を全部話した。



「へー、そんなことがあったんだ」

何故か彼は驚く仕草は全くしなかった。

「驚かないの?」


「まあね、なんとなく分かるから」

「同情しないでよ…」

「ごめん…」



彼はそう言って海を見つめた。まるで彼の目は私の気持ちを理解したように、自分にも同じことがあったかのように海を見つめていた。


「謝らないでよ、こっちが悪いみたい…」


なんか調子が狂うっていうか、何だろう…。
でも、何かさっきよりはスッキリした


「あの、聞いてなかったんですけど、名前はなんと」

「えっ私?私は田宮空。言ってなかった?」

「うん。言ってない」

うわ~…見た目のわりに結構Sだ、絶対。

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