青空の下で

始業式

「おはよー紗知」

「おはよー…」


紗知は、なぜか元気がなかった。目の下に隈ができ、いかにも眠そうに大きなあくびをしてい
た。


「もしかして…寝不足?」


「うん…夏休みの宿題、全然終わってなくて…やらなきゃと思って、徹夜になった…ふぁ」

そして、また大きなあくびをした。


「さっさと済ませておかないから、そんなことになるのよ」


「…だって~…」

「言い訳無用!」

「…わかったわよ…」



そう言って、紗知はしぶしぶ認めた。私達は、学校へ向かった。



今日から、いよいよ二学期が始まろうとしている。二学期は、体育祭や文化祭など、たくさんの行事がある。今年は、どんな行事になるのだろうかと、ワクワクしながら登校した。



「あっ空おはよう」

「おはよう青」

「青はよく寝れた?」

「まぁね。そっちは寝れてないみたいだけど」



青は、紗知の方を見ながら言った。

「ハハハ…そんなことはいいけど、大介は?一緒に来なかったの?」

「うん、呼びに言ったんだけど、まだ起きてないらしくて…」

「それで、1人で来たんだ」

「うん」



どうせ、大介のことだから、宿題終わってなくって、徹夜して寝坊してるだけなんだと確信していた。
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