青空の下で
「だよね~」


そう言って、紗知が納得していた。

「空はどうなの?」


「え!?」

青が、急に私にふってきた。


「体育祭好き?」


「わ、私?私は…体育祭は…」

「…?」


「嫌い…っていうか…えっと…」


「?嫌いなの?」


「…まあ好きでは…ない…かな…」

「へーっそっか~」



青が、少し残念そうに言った。


もしかして、青、運動会とか、体育祭好きなのかな…?

私は、恐る恐る青に聞いてみた。


「…青はどうなの?体育祭好き?」

「僕?嫌いだよ。それがどうかした?」
え…?今嫌いって言った?私の聞き間違いじゃないよね?じゃあなに?さっきの悲しそうな顔好きだから、あんな顔したんじゃないの?本当に、青って感情が読めない…

「じゃあ、何で嫌いなの?」


「まあ、話せば長くなるんだけどね…」
僕が、小学校3年生の時、50メートル走があったんだ…僕は、別に運動が嫌いじゃなかった…むしろ、出来る方だった。僕は、ぶっちぎりの1位でゴールするはずだった…
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