青空の下で

全員リレー

『さて、いよいよ最後の競技になりました。最後を締めくくるのは、2年生のクラス対抗全員リレーです。』


放送とともに、わたし達は入場した。


勝てるかな…わたし達のクラス、練習では後少しのところで1位になれなかったし…ていう
か、絶対にまた、アンカー陸上部の人だろうし…



そんなことを考え出すと、不安は募るに募るばかりだった。

横から、青の声がした。



「空!もう並ばなきゃ、ていうか、そんなボートしてないで、シャキッとしてくんない?もし、バトンパス失敗したらどうなるかわかってるよね?」


青は笑いながら言った。でも、その笑いはまるで悪魔のような微笑みだった。その時私は思っ
た。きっと…いや…確実に失敗したら殺られる!!


「はっはい!全力を尽くさせていただきます!」
「うん。それでいいよ。まぁ、失敗しても殺りはしないよ」


うっ…また…また読まれた…。

そんなことは置いといて、今は集中集中!さっ早く並ぼ!
ちなみに私はアンカーの1つ前で、アンカーはさっきの会話のとおり、青である。
クラスで早い順に並べたって先生が言っていた。まぁ、うちのクラスには陸上部とかいないし、私が一番早いのはそうかもしれない。
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