嘘つきキャンディー

口も悪いし、たまに凄く怖いけど、やっぱりこの人の根っこの部分は優しい気がする。


こんな先生を知っているのは、きっと私だけなんだ…。


そう思うと、何故だか胸が熱くなった。


もっと知りたい、もっと一緒に居たい。

そんな風に思うのは、どうしてなんだろうか。



半分気づいているその気持ちに蓋をして、私は矢野先生の背中を追った。










だってこの人は、先生だ……。









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