恋ノススメカタ
濃霧警報

駅前のCDショップを出て
コンビニに寄った

二人でカリカリ君を買って
近くの公園のベンチに座っる

新のアイスを食べる横顔を
チラチラ見ながら
私もカリカリ君を食べる

クラスメイトの話や
先生の話
今人気のドラマ、好きなアーチスト
色んな話をした。

案外、話しやすく会話は弾んでいた


「でさ、さっきの続きだけど
俺を見て癒されるって
どういうこと?」

忘れてた!


翔平くんのお陰で私の趣味が
本人にバレてしまったんだった


まあ隠しても仕方ない
正直に言って、正々堂々と見るか!
でも、流石に恥ずかしい


「笑った顔を見ていると
心が癒されるというか・・・
ヘンタイぽくってごめん。。」


「ヘェ〜
で、見てるだけでいいの?
俺の内側はいらない?」


「内側?」


「そう、眺めてるのは
外見だろ?
しゃべって、笑って、怒ったりとか
俺の感情はみてくれねぇの?
って事」



チラッと横の新の様子を伺う
遠くを見つめてる
あまりにも綺麗で見とれてしまう


「せっかくしゃべる様に
なれたんだし、これからは話もする!
こ、これからもヨロシクお願いします」


「ぶ、これからもって何だよ
さて、今までの見物料もらわないとな!
仕返しだ!」


タダ見の代償って一体何だろう










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