魔法のキス


「恥ずかしいよ……」


「朋花……好きだよ」


これ以上は我慢出来ない様子の雄馬。
お風呂から出て、バスタオルを巻き寝室へいく。


「お姫様抱っこしてやるよ」


「キャ〜ン」


お姫様抱っこされてベッドに優しく降ろされる。


「朋花、やっと……」


バスタオルを剥ぎ取られる。
雄馬の息遣いも手の動きも激しくなる。


「雄馬……」



身体が、全身がジンジンとしびれる。
好きな人にされるってこんな感じなんだ。
好きという気持ちがさらに強くなり、涙がでてくる……。




「いや、それはダメ」


「朋花の全てが見たいんだよ」


雄馬の動きは止まらない。


「雄馬……好き」


雄馬の全てを知りたい。


私の全てを知って欲しい。
好きだから、大好きだから……。

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