魔法のキス


「ごめんね、朋花」


雄馬が腕枕してくれながら言った。


「なんで謝るの?幸せよ。雄馬、来てくれてありがとう」


「良かった。好きだよ朋花」


好きだからエッチする。
その意味がはじめてわかった。


「雄馬、お腹空いたでしょ」


「別にいいよ」


「少し食べよ」


「そうだな」


そうしないと、一晩中愛し合ってしまいそうで……。


パジャマみたいなものに着替えてから、おでんを温めて食べた。


そしてまたベッドに戻り、雄馬に抱っこされて眠った。



こんな幸せな日が来るなんて。
毎日雄馬と一緒に眠りたい……。


その日はいつか来るだろうか。


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