魔法のキス
同棲編

私と雄馬は、同棲をはじめた。
もう2ヶ月になる。
場所は、以前住んでいた原宿のマンションだ。
いろいろと住むところをふたりで探したが、良いところがみつからずに、結局うちの親に相談してみたのだ。


やはり、ここのマンションが安全だし、母も支店を他人の坂口さんだけに、任せておけないので、月に1〜2度は来る。


それで、間借りという形で家賃を払い、住まわせてもらうことにした。
雄馬は、アルバイト先を原宿から近い場所にみつけて働いている。
コンビニだ。


雄馬と毎日一緒にいられるのは嬉しいが、雄馬がバイトから帰ってくるのは真夜中だ。
最初の頃は、眠いのも気にならずに、毎日雄馬が帰ってくるまで待っていたけど……。


私も、仕事で疲れて眠ってしまっているし、雄馬の方も、もういつでも一緒にいられるという安心感や、やはり疲れで眠っている私を起こすこともない。


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