巡り愛




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そんな慌ただしい嵐のようなことがあった後も、あいと僕の中ではゆっくりと時間が流れていた。


膨れあがった想いはあるけれど、だからと言ってやっぱり焦りたくない。
今の僕達には焦らなくても、ちゃんと時間はあるはずだから。






ねぇ、あい・・・・・





キミの“時間”はもう、削られたりしないよね?







『終わり』を知る僕は、それが何よりも怖い。
焦って道を間違えたら、それが現実になるような気がして。
万が一、それが現実になっても、今度こそ僕が守る。


そう強く思っていても、やっぱり怖いんだ。



そんなことは、あいには言えないけれど。
彼女の知らない事実だから。
できれば、それは思い出させたくない事実だから。



だから、道を間違えないためにも、僕はゆっくりと二人の関係を進めたい。






そう思うのは、僕のエゴイズムかな?





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