蓮杖探偵事務所の飄々事件簿

ビーチで三人揃って海水浴を楽しみ、砂浜に上がってきた俊平達。

そんな三人に近づいてきたのが彼らだった。

突然大人数で人の少ない岩陰に三人を連れて行くと、冴子と雛罌粟を押さえつけ、俊平一人を複数で痛めつけ始めたのだ。

「アンタ達知らないの？海水浴場にだって監視員はいるのよ！ライフセーバーとかがずっとビーチで監視してるんだから！こんなとこでこんな真似したら…！」

まくし立てる冴子に。

「ぎゃはははははっ！」

男達は笑う。

「ライフセーバーも監視員も来ねぇよ！」

「そんな事ないですよ…大声を上げれば騒ぎを聞きつけて…」

雛罌粟が声を張り上げようとするが。

「嘘だと思うならやってみ？」

リーダー格らしい男が言った。

「俺達が監視員だから」