蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
先程の口ぶりからすると、依頼か何かだろうか?

「こんにちはぁ」

入れ替わりで冴子達が事務所に入ると。

「おぅ、お前らか」

耕介はいつものように椅子に凭れ掛かり、一枚の写真を見ていた。

「さっきの人…依頼人さんですか?」

俊平が言う。

「ん?ああ…依頼人つーか…俺が昔、警察にいた時に世話になってた刑事課の徳さんって人だ…捜査協力を頼まれたんだよ」

耕介は手元の写真をピラピラさせた。

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